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ぶとしの日記

ぶとしが生きていて思ったことを綴っていきます。

奨学金で結婚できない

表題の件ですが、事例としては結構多いのではないんじゃないでしょうか?

 

私も大学時代に借りた奨学金(教育ローン)*1を返していますが、毎月数万円返していくのは若い人の給料じゃなかなか大変。私自身は家計簿も付けて比較的きちっと家計管理している方だとは思いますが、それでも、日々の生活でいっぱいいっぱいというのが実際のところ。奨学金の返済率が下がっていることがこれだけ報じられているのだから、同じような立場に立っている人は少なくないんじゃないかと思います。

 

大学進学率が上昇している今、高校卒業時点である程度の学力がある場合、大学に行くのはごく自然な選択肢です。周囲がみな大学に行くような環境であればそれに流されて大学進学を目指すのかもしれないし、大学を卒業したほうが職業選択の可能性が増えると考える人もいると思います。いずれにせよ、大学進学はごくごく普通の選択肢です。

 

だけど、奨学金を返していくことは、想像以上に大変なことです。もし300万円の奨学金を15年で返していく場合、利子なしだとしても年に20万円、月に換算して1万7千円弱返していくことになります。大した金額じゃないと思うかもしれないけれど、普通の大卒初任給くらいの人であれば、月に1万7千円可処分所得が減ると家計に大きなダメージがあります。貯金をしようと思ったってできないよ、という人も多いと思います。

 

何よりも影響が大きいのはその返済年月の長さです。15年返済するとなると、22歳で順調に大学を卒業したとしても返済終了時には37歳。世ではミドルと言われる年齢に差し掛かっています。結婚している人であれば、子どもがいてもおかしくない年代です。15年という年月は、そんな状況になっても奨学金を返済し続けるということを意味します。

 

もちろん、奨学金を返しながらも結婚をし、子どもを持つ人もいます。だけど、奨学金を残したまま結婚するということに躊躇する人もいるでしょうし、奨学金を返済し続けるために貯金ができず結婚に踏み切れないという人もいるでしょう。子どもを産むことを躊躇することの理由の一つは教育費だというけれど、自分の奨学金と言う名の教育ローンによって結婚すら躊躇する可能性があるのです。

 

以前、比較的シニアな学校の先生が最近の若い学校の先生の印象を尋ねられた時に「最近の若い先生は貧しいよね」と言っていたのを聞いたことがあります。感覚の問題なのかもしれないけれど、なんだか実情を見事に表している言葉のような気もします。絶望の国の幸福な若者たちとはいうけれど、それでも、金銭的な貧しさは変わりません。

 

そんな中で、個人的には、未だ合計特殊出生率が1.39%に保てていることが不思議にも思えてきます。だって、1人が1人以上は子どもを産んでるということですから。経済的に大変なのによくみんな子ども産んでるよね、という感じです。私としては、奨学金を返しているから結婚することに躊躇する状況で、子どものことまで考えられまへん、というのが正直なところです。

 少子化対策出生率2以上を目指すと言うけれど、待機児童対策や若年層雇用対策が施され環境整備がされたとしても、それでも子どもをもつか躊躇するくらい、若年期に多額のローンを背負うということのインパクトは大きいです。

 

だから、待機児童問題を解決し、若年層雇用を増やし、高等教育の公的支出を増やし・・・なんて言ってると赤旗新聞でになるのでこの辺りでやめにしておきます。

 

ではでは。

 

 

*1:奨学金についてはこの記事でもちらっとふれています→http://butoshikun.hatenablog.com/entry/2014/05/18/113329