「いつかは結婚」の「いつか」っていつなのか？

20代も後半になってくると結婚という言葉が頭をちらつき始めます。いくら初婚年齢が遅くなってきたと言ったって、周りはちょろちょろと結婚しはじめ、昔よく遊んだ友達も結婚を機に遊べなくなって自分も結婚を意識しだすなんて時期です。30という数字が見えてきて焦りを感じるなんてこともあるかもしれません。

ちなみに、私の周辺では結婚する人も多いですが、一方で「結婚する気がない」って人も結構います。理由は様々でしょうが、自由に遊べる今の時間を大事にしたいって人が多いような気がします。ちなみに、特定の相手がいないという人も多いような気がしますが、特定の相手がいないことを気にしていないという人もまた多いような気もします。

しかし、今の時代の特性上、結婚が難しくなっているのではないかというのは感じます。「一生涯添い遂げます」なんて誓いの言葉が、現実的に不可能な人も多いからです。

例えば、女性側のキャリア志向が強く継続的に仕事をしていきたいと考えている場合、いつかは結婚したいと思いつつも、自分か相手のどちらかの海外赴任（もしくは国内でも遠隔地への転勤）が決まった（=結婚延期）なんてこともあると思います。

女性のキャリアの方が有望で男性が仕事をやめて海外赴任についていくことも考えられます。実際そうしたケースもあるとは思いますが、結婚していない段階で男性がキャリアを一旦捨てるのは難しい気がします。すでに結婚している状態であれえば相手の赴任地についていくこともあり得るでしょうが、その選択肢もまだまだ少数派のものでしょう。男性がキャリアを捨てるというのはなかなか難しい選択肢です。

その反面、地域限定職（公務員、教員、医療・介護職、地方の中小企業…）であれば、上記の理由が結婚の障壁にはならないため、比較的早い段階で結婚して子どもを産むという生活を手に入れられやすくはなります。無論、そのために教師や医療介護職を選択するという人も少なくはないのだと思いますが。

ただ、そうした条件で働いている人ばかりではないので、キャリア志向の強い女性が結婚しようとすると「タイミングが命」になってきます。「いつか転勤があるかも知れないけれど今はお互い東京にいられるから思い切って結婚しよう！」というタイミングです。

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そんなことを考えて、結婚に関する統計をいろいろと眺めていると、2010年に厚生労働省により実施された「第14回出生動向基本調査（結婚と出産に関する全国調査） 」がありました。様々な統計の元データが公開されていますが、今回見てみたのは「それぞれの年齢の人がいつ結婚したいと思っているか」というごくごくわかりやすいデータです。

男女別のデータになっていたので男性と女性と２つ作りましたが、どちらも、縦は「実際の年齢」で横は「結婚したい年齢」です。結婚したい年齢の中でピークの値を、男性は青で、女性はピンクでハイライトしてあります。ちなみに、「結婚したい年齢＜実際の年齢」の場合グレーでハイライトしました。（ちょこちょこと数字が入ってますが、これ、有効回答なんでしょうか？）

まずは男性の表。

男性の場合、29歳までは30歳がピーク、30歳を超えたら35歳がピークになっています。35歳を超えたら40歳、40歳を超えたら・・・（その後はここでは公開していませんが、ご想像のとおりです）

女性も同じような傾向なのかなぁと思っていたら違いました。次は、女性の表。

女性の場合、どの年齢においても2年から3年後（ごくたまに4年後）を結婚したい年齢にあげています。30歳、35歳という節目の年齢が近づくと目標を後ろ倒しにする傾向はありますが、基本的に、2〜3年後に結婚したいのが世の女性、ということなんだと思います。

これ、どうしてこういう傾向になるのかよくわかんないのですが、個人的な解釈としては、「男性の方が呑気」ということなんじゃないかと思えます。いや、もっと高尚な解釈がありそうな気もするんですが（笑）、女性の方が、より、結婚を近い将来として見据えてるんじゃないかという気はします。

ま、なんの役にも立たないですけど、男性がいかに呑気かをしるには良いデータかもしれません。ちなみに、同年齢のカップルの場合、27歳、28歳、29歳、32歳、33歳、34歳ではピークが合致するので、結婚しやすい年齢と言えるのかもしれませんね。（もちろん、年齢が違う場合も多いのでなんとも言えませんけれど）

ちなみに、1年後か2年後かに結婚したいという女性の場合、30歳、35際の節目を1〜2年後に迎える人を選べばいいのかもしれません。結婚願望が高まっている時期なので。節目を過ぎると、また5年後の節目まで結婚願望が復活してこないですし。

ではでは。